日本人の英語力を10倍にする解決方法とは? 解決法説明テキスト

(英語は、母国語ではありません。
だから文型等を整理しながら、段階を踏んで積みあげて、整理しながら自分の頭の中に英語の図書室を作っていくように覚えていく以外に多くを使える英語として習得することができません。そのための教材としては、整理しながら多くを積みあげていけるという点で、中学・高校の教科書類以上の教材はありません。)

なぜいままでやろうと思わなかったのか?

(そして、一度スタートすると英文の構造に慣れどんどん習得のスピードが加速していきます。)

この解決法は、小生自身の経験に基づくものです。

住友商事(株)に入社して約5年後の1977年、ニューヨーク駐在となり、英語でのビジネスの最前線に投げ込まれた訳ですが、難しいビジネスのやりとでも、一番役にたった英語力は、高校時代に受験勉強の一環として、文法書と英作文の教科書及び参考書の英語の例文を一文ずつ片っ端から日本語訳文から元の英文が即座にスムーズに言えるよう、書けるようにしていた英語力だったのです。

即ち、文法書や英作文の表現パターン毎に、こういうことを言いたい時は、どのパターンを使えると頭の中に整理出来ていたからです。

住友商事時代の写真
この解決方法により次の2つの目標を同時に達成できます。 2つの目標

中学校の教科書類でも、高校の教科書類でも単に英語が訳せたというレベルの英語力は、日本語訳文から元の英文をスムーズに言える英語力に比して30%にも達していません(日本では教える側も学ぶ側も訳せたらほぼ100%の理解と自己満足してしまっていますが)。
ためしに、日本語訳文から元の英文を言うことをトライしてみてください。
いかに、文の構造がわかっていなかったか、主語や目的語は単数だったか、複数だったか、時制はどうだったか、動詞は自動詞だったか、他動詞だったか等々,訳せただけでは目に見えていなかった疑問点が多数出てきます。

これを解決しないと、日本語訳文から元の英文は言えないのです。

勉強する子供
難解な高校の副読本(News,Insights等)も英語スクールMBAシカゴでは、予習は必要とせず、対訳を用意して英文の構造と内容を容易かつスピーディーに理解して貰い、すぐに音読の訓練をします。
いくら予習で悪戦苦闘して時間をかけても、単に訳せるようになったというだけでは、短期的記憶であり、すぐにその成果が消滅してしまうからです。
「予習で悪戦苦闘することこそが実力を向上させる。」という先生方の教え方は英語に関しては大間違いです。


逆に英文を理解した後に、音読を繰り返したり、日本語訳文から元の英文を言う努力こそが長期的記憶(=知識)として残ります。
だから、予習の時間をその努力にふりあてて欲しいのです。
そうすれば高校1~2年で学習した難解な英語に対する知識も、ほぼ100%の形で残ります。
だからその英語力はそれだけでも(2年間だけでも)ほぼ大学入試を受けられる実力になっているのです。だから大学入試でも突き抜けた成功を収められるのです。

英語学習の本来の目的は、自分の表現したいことを英語で表現できるようにすることのはずです(読解が出来たら、100%理解したと勘違いすることが日本人の大きな的外れなのです)。
日本人は自分の表現したいことは100人が100人必ず日本語でまとめます。

そして、それを表現する英語を探します。即ち、脈絡のある英語を話すには、話す前に頭で英作文をしてそれを口にしているのです。
だから、この方法は、「教科書等の日本語訳文=自分の言いたいこと」と想定して自分の言いたいことを英語で言う訓練をしていることになるのです。
しかも、英会話学校では、決して習えないような高度の内容を大量に獲得しているのです。

この方法で、表現できるようになる英語は中学・高校の教材だけでも膨大です。ネイティブの高卒にも劣らないレベルのものです。
これと比較して、英会話学校等で話せるようになる英語は1/100にもなりません。それだけでは脈絡のある英語は絶対に話せません。


だから日本人は英語がペラペラと思われている人でも2~3言、言葉を交わした後は、ほとんどの人が話が続かず、黙り込むか、曖昧な返答を繰り返すだけになってしまうのです。
日本人が英語で嘲笑されているのは実はこの点にあるのです。


ちなみに、日常英会話の学習でも、日常英会話のテキストの日本語訳文を見てすぐに元の英文をスムーズに言えるようになっていればいつでも使えるようになっています。
そしてそれはいつでもできますし、中学・高校の教科書類を日本語訳文から言う努力の1/100以下の努力で、しかも独力で可能です。

また、文の構造と意味を理解しながら音読がスムーズに出来るということは、音読のスピードで英文を理解しているということです。
英語の先生方はリスニングは”耳”の問題といいますが、それは大間違いで、9割方が英語の理解力とそのスピードの問題です。
だから音読のスピードで英文を理解しているということは、リスニング力も急速に向上しているということです。


また、自分の音読でリスニングの訓練を自動的にしていることにもなります。
音読を繰り返したり、日本語訳文から元の英文を言うことを繰り返していますと、ネイティブの言うことでも、次に出てくる英語を予測することが出来るようになります。
ここで具体的例をお話ししましょう。

本千葉が最寄りの名門高校の新入生が当スクールにやってきました。
本千葉まで1時間以上もかかる遠いところから通学し始めたばかりでした。

そして入学時にもらった英語の教科書、副読本類を見てひとりでは手に負えないと思ったのでしょう,私の配ったチラシをもとにお母さまから電話があり、当スクールに週1(1時間)で通い始めました。
通い始めの彼の実力は、名門校では中位程度だったと思います。

私はほとんどすべての教科書、副読本類に対訳を作り、短時間で文法的にも内容的にも理解してもらい、すぐに音読の訓練をしました。

勉強する男性

そして対訳付きCDも提供し、家で音読を繰り返すよう、さらには対訳文から元の英文を言えるようにするように指導しました。

結果はすべての中間・期末試験で平均点よりも20~30点上まわる成績を取り、順位的にもいつもトップでした。
言える、書ける英語の実力は単に読んでわかったの英語力をはるかにしのぐものなのです。
彼の英語学習に費やした時間は予習が全く不要でしたから、他の生徒が単に訳せる程度に費やした時間よりずっと少なかったはずです。
でも、獲得した実力は雲泥の差です。


今年高校3年生になった彼は東京の名門国立大を目指すとのことで、その入学試験で実施されるヒアリング(英語の試験時間120分中30分)の訓練をしてくださいとのことで、過去問を中心に授業でその訓練を始めました。
彼は「2年間音読と訳文からの元の英文を言うことを繰り返したおかげで、過去問の英語もほとんどすべてが聞き取れるし、次に言われる英語の予測もできるくらいです。」「ヒアリングなんて耳の問題以上に、英語の理解力とそのスピードだということがよくわかりました。」と言ってます。

また、「1、2年で学んだ難解な単語も言い回しも日本語訳文から元の英文を言おうとトライしたおかげで、ちゃんと記憶に残っているので語彙力でも熟語力でも他の同級生に比べて、何歩も前を歩いている感じです。」と言っています。

すべきこと